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おいしい日

言葉と絵でお腹がふくらむ往復書簡


ビール:晩酌と芝居っ気
ジョッキをかたどった根付けを持っています。 透き通った黄色のビーズでビールを、透明のビーズで取っ手を 白いビーズで泡を表した手作りのいただきものです。 昨年の夏、その根付けを帯からぶら下げて 浴衣で電車に乗ったときのこと。...


ビール:とりあえずビール
「とりあえずビール!」 居酒屋でよく耳にする、その定番の言い回しが嫌いでした。 お酒は大人だけに許された神様からのギフト、と思っている私には なんでもいいけど~的なニュアンスを含む表現に聞こえて、 どうも敬意に欠けている気がして、苦手だったのです。...


お弁当:出先でスープを
お弁当箱売り場が好きです。 デザインが豊富で、ぼんやり眺めるだけでも十分楽しめますが 円柱状で三段重ねのランチボックスには、ささやかな思い出があって 見つけると、ついあれこれ吟味してしまいます。 私は小学校入学と同時に、市街地から父の田舎へ引越したのですが ...


お弁当:お母さんの成長
娘が離乳食を終え、お弁当作りをするようになって約2年。 最近では、毎日のようにお弁当を作っています。 ところが私、残念ながら、お弁当作りがとーっても下手っぴです。 決して苦ではないんだけど、どうもダメ。 詰め上手にはなりつつあって、それっぽく見せることはできるようにな...


苦味:こどものじかん
先日、お酒のイメージがあまりない友人が 「こどもの頃、はじめてビールを飲んでみたとき 『あ、おいしい』と思ったんだよね。苦くて」というのを聞いて へぇっと驚き、そして小さくドキッとしました。 お酒の味が好きなことと、お酒飲みかどうかは別の話ですから ...


苦味:大人の階段
「苦くて旨い」がわかる舌になったのは、いつだったか。 遠い記憶を辿って出てきた、はっきりと覚えている最後の「苦くてマズイ」は、17歳。 当時好きだった5才上の男の人と、ファミレスで飲んだブラックコーヒー。 格好つけたくてブラックのまま飲んだのに、彼はさらりとミルクと...


スイーツ:余裕がなくて
私と手作り菓子との付き合いは短くて、 あれはよっぽど余裕があるときにやるものだと 長いあいだ思っていました。 そんな思い込みが、3年ほど前 相性のいいレシピと出会って変わりました。 美味しくできることはもちろん、材料と手順と洗いものが少ない。 ...


スイーツ:キラキラの魔法
「スイーツ」と口にするのは、なんだか気恥ずかしい。 幼い頃からフリフリや甘ピンクが苦手な私には、ちょっと敷居が高いというか過分なもの。 あんな華やかなものは、私には似合わない…そう思っていました。 だけどそんな私も、スイーツに助けられたことがあります。 ...


朝ごはん:いつものモーニング
映画と朝食に思いをめぐらせていたら、浮かんだのはふたつのアメリカ映画でした。 『クレイマー、クレイマー』に登場する朝食は、フレンチトースト。※1 ダスティン・ホフマン扮する仕事人間のテッドが 妻に出て行かれた朝、息子のために最初に作るメニューです。 ...


朝ごはん:ホテルハレクラニのパンケーキ
一日の始まり、朝ごはん。 気持ちよく「今日」を始めるためには大事なものだとは知りつつも、 手抜き&お手軽で済ませる、ぐうたら主婦です…。 卵かけごはんに、ちょいとゴマ油かけたり シリアルにドライフルーツを入れたりが精一杯。 ...
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